今月の16日に俳優のピーター・フォンダが亡くなりました。死因は肺がんによる呼吸不全だったそうです。

ピーター・フォンダと言えば映画『イージー☆ライダー』のキャプテン・アメリカで有名ですね。

 

僕は特に彼のファンと言うわけではないんですが、10代から20台前半にかけてカウンターカルチャーに大きな影響を受けました。

なので、これを機に、カウンターカルチャー/ヒッピーカルチャーに関する僕の所見を記しとこうと思います。

ヒッピーってただの薄汚い連中なんじゃないの?

カウンターカルチャーって大雑把に言えば、

ヒッピーカルチャー+エトセトラ

なんですが、

 

世間一般では、ヒッピーというのは

『社会からはみ出した、ただの薄汚い連中』

ぐらいに捉えられているようです。

 

 

こうした世間の認識に対して、「ちょっと待った!」と言いたくもなりますが、確かに彼らの表面的な部分から判断すると、そう見えるかもしれませんね。

 

でも、実際のところ、彼らのリアルな生き方と世間一般の認識の間には大きなギャップがあります。

 

で、ヒッピーを僕なりに説明すると、

物質文明に嫌気がさして、精神世界に平穏を求めた人たち

です。

 

 当時、ヒッピーの若者たちは『自由と心の平穏』を求めて、

東洋哲学、禅、ヨガ、詩、音楽、アート

を愛好して、独自の文学も生み出しました。

 

こう見てみると、ヨガ愛好者にボヘミアンなファッションを好む人が多いのも納得できますね。

 

(ちなみに『ラブ&ピース』という言葉は、かなり商業化されていてタッチが軽すぎるので、あえて『自由と心の平穏』という表現を使ってます。)

 

1969年にはウッドストックという世界で初となる大規模音楽フェスがありましたが、これもヒッピーたちの手で作られてます。

ロックの根源というのは反体制的な衝動なんですが、これはカウンターカルチャーそのものです。

 

また、ベトナム戦争、公民権運動、文化大革命もヒッピームーブメントに大きな影響を与えていて、映画『フォレスト・ガンプ』でもそのことがポップに描かれてます。

理想郷を目指したヒッピーたちは、独自のコミュニティ『コミューン』というものを作って共同生活を送ったりもしてましたが、中には精神世界の探求にドラッグを使って、自堕落な生活を送る人も数多くいました。

 

「自由を感じれるんなら、なんだってありっしょ!?」

ってな感じで、破天荒な生活を送っていたんですが、そういった破茶滅茶さが、世間一般でのヒッピーに対するイメージをマイナスなものにしています。

人間は本能的にコミュニティを求めている

人間という生き物は本能的に、他者との『つながり』を常に求めています。

 

『人と人をつなげてくれるもの』を欲していて、それが物語なわけです。

物語がないと人はバラバラになって右往左往することになります。

 

 

例えば、高度成長期の日本は『経済成長』という物語でつながっていて、みんなが一斉に同じ方向を向いて歩いてました。

それがバブル崩壊とともに大きな物語を失って、人々は右往左往し始めたんです。若者で群れるハロウィンの渋谷なんかは、そのことを象徴しているようです。

新しいコミュニティのカタチ

『コミューン』というヒッピーのコミュニティ化の試みは消えてしまいましたが、物事は螺旋状に発展していくもので、このコミュニティ化というものも然りだと感じてます。

 

インターネットという新しい人工宇宙が生まれたことで、今、またそこら中でコミュニティの発展形が情報空間のあちこちで生まれてます。オンラインコミュニティです。

 

フェイスブックなどのSNS上でも、オンラインサロンやコミュニティが無数にあって、何らかのコミュニティに参加している人も多いんじゃないでしょうか?

 

いつの時代でも、『何らかのつながりを感じられて、心の平穏を感じられるような場所』を人は求めているんです。

まとめ

映画『イージーライダー』のエンディングに象徴されるように、ヒッピーたちの世界観というのは直接的には社会に受け入れられるものではありませんでしたが、現代の僕たちにも生きる大きなヒントをたくさん残してくれてるように思います。

 

何よりも、この世に生まれ落ちて、目の前に自動的に提示された価値観や既成概念、システムというものを手放しで受け入れずに、そこに疑問を持って、自分の頭で考え、理想の未来を創り上げていこうとした彼らのその気概には、起立拍手と賞賛を送りたくなりますね。

 

彼らが目指していた『自由と心の平穏』、そして『理想コミュニティを作る』というのも、人間の本質的な欲求に根ざした普遍的なものだったと思います。

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